変わるもの、変わらないもの。
おはようございます、北原です。
昨日は、大学時代に所属していた劇団の公演を観てきました。
* * *
劇団24区 第32回公演
「2人の空き巣と明るい幽霊」
劇団24区がコメディをするのはとても稀なことで、
どんな作品になるんだろうと思っていたのですが、
いやいや面白かった。
ギャグがとにかくシュールで笑える。
元々映像寄りの細かい演技を得意とする24区民が
マイペースに繰り出すギャグの連続は、
不思議と目が離せませんでした。
リアルな演技に裏打ちされた、登場人物の存在感。
彼らの間に、現実によくあるゆるーい空気が流れる。
そこに、突如なだれ込むシュールな展開の数々。
演劇だけど、演劇じゃない。
それを作り上げた作者の個性としか言いようがない何か。
とても面白い作品です。
既存の舞台に慣れた人ほど、
目から鱗の体験ができる
そんな舞台だったりするんじゃないでしょうか。
「二人の空き巣と明るい幽霊」の上演は、
今日(3/27)までとなっています。
マチネ13時~
ソワレ17時~ @早稲田大学学生会館B202
80分程度の作品です。
少しでもご興味のある方は、ぜひいらして下さい!
* * *
僕は土曜に、当日制作として24区の芝居を手伝いに行きました。
久しぶりに現役の皆と、少しだけお話しが出来た。
それがとても嬉しい。
やはりОBになってしまうと現役世代との隔たりを感じてしまうし、
一緒に芝居を作るという、一番仲良くなれるイベントを共有する訳にも
いかなくなるので。
現役の人たちと仲良くなるには、大学での経験も違うし、
話しかけることのハードルも高く感じてしまうけれど、
現役の皆と自分が、違うからこそ仲良くなりたい、というか。
劇団の名称は変わらないものの、
その構成員によって、少しずつ変わっていく団体。
それでも、同じ劇団の団員だったという
DNAがあると、最近の僕は信じていて、
その、同じDNAを持っているというだけで、
繋がりを大切にする理由になると思うのです。
しかし、土曜の公演後のダメ出しで、
役者と主宰が合議制で
演出の相談をしていたのは、とても面白かったな。
それは、今までの24区に無かった文化です。
新しい文化が入る一方で、
作品には、それでも変わらない24区らしさがある。
僕に“演劇”というものを教えてくれた、ふるさとの行く先を、
もっと眺めていたいのです。
北原